【遺言に関するトラブル】認知症だった被相続人の遺言の有効性を争い、和解した事案

相談前

相談者は被相続人の次男の娘様です。 被相続人は脳梗塞により半身麻痺となり、しばらくは次男夫婦の全面的な介護を受けながら生活をしていました。しかし、脳梗塞に伴う認知症の症状がみられるようになったため、被相続人は介護施設に入所することになりました。入所後も次男夫婦は定期的に被相続人の介護をしていました。 入所から7、8年後、被相続人の認知症は極めて悪化しており、日常の意思決定を行うための認知能力に問題がある状況になっていました。 ある日、突然次男が死亡し、その日を境に長男が次男の家族を排除し、単独で被相続人の面倒をみるようになりました。次男の娘様はこうした長男の行動に疑問を持っており、どうにか関係性を修復できないかと当事務所にご相談に来られました。

相談後

長男を相手取り、被相続人の財産管理や介護について円満な関係を求める家事調停を申し立てたのですが、調停は不成立。 こうした中、被相続人が死亡し、長男に全財産を相続させることを内容とする公正証書遺言を残していたことが明らかとなりました。 余りに不自然に思った次男の娘様が遺言の有効性について争えないかと事務所に相談に。遺言無効確認訴訟をすることになりました。 本件遺言無効確認訴訟の主要な争点は、被相続人に遺言能力があったといえるかという点でした。 医師の診断書や介護施設の資料等を精査し、認知症の重さを証明するための資料を徹底的に収集しました。 しかし裁判は遺言能力があり、遺言は有効との心証を持っていることが明らかとなったため、和解に落とし込むよう方針を変更。 結果、依頼者の納得できる形での解決をはかることができました。

ほかの事例

  1. 遺産分割【使途不明金】を発見し、使い込みを認めさせ、調停での和解…

    ご相談者様(Aさん)の被相続人は要介護になり、施設に入所していました。

    その間の被相続人の預金管理は、介護の面倒を見ていた相続人の1人(Bさん)が事実上、行っていました…

  2. 【相続対策における土地売却/借地権者と賃借人を含めた三者間での交…

    ご相談者様は父親が高齢になったことから、家族での話し合いの末、生前に相続税対策で財産を整理しようと考えていました。そして、父親が所有している土地の売却を高齢の父親に代わって進めることとなりました。<…

  3. 【老舗製造会社】同族会社の争いに終止符が打たれた事例

    先代から続く老舗の製造会社様からのご相談でした。

    親族複数が取締役となっている会社でしたが、親族間で経営方針が異なり、険悪な状況でした。健全な事業承継をするため、話合いを進めて…

  4. 【遺言書作成/任意後見人】代襲相続をさせたくない姉妹2名のご要望…

    姉妹2人からの遺言の依頼でした。

    2人とも子供がおらず、両親も他界していたため、2人の財産は今後姪っ子と甥っ子が代襲相続をする予定となっていました。

    しか…

  5. 【遺留分減殺請求】兄弟の死亡後、亡くなった方の子供(姪)から遺留…

    【事案】
    相談者A子さんは3人兄弟でしたが、兄弟の内のB男がろくに仕事もしないので仕方なく同居をさせ面倒をみていたのですが、亡くなった後に、B男の子であるC子から、B男の財産を不当に得たとして…

  6. 【依頼者:中国国籍】【中国語対応OK】亡き夫の相続人とのトラブル…

    ご相談者様は中国国籍の女性でした。
    日本で結婚した配偶者の方が今回お亡くなりになり、相続が発生しました。
    その相続財産は、山林と預貯金と保険でした。ご相談者様は他の相続人…

  7. 【父親が亡くなったことで発生した家族経営店の清算と借金の相続整理…

    ご相談者様は父親の借金の整理でご相談にいらっしゃいました。
    父親は地方で魚屋を経営していました。小規模の家族経営で細々と経営を行っていましたが、近年赤字が続いていました。そのような中で…

  8. 【関係の悪い兄弟間において、依頼者の主張を認めさせ遺産分割をした…

    相続人である子3人は兄弟間の仲がとても悪く、疎遠になっていました。ご相談者様は長女の方で、今回、父親が亡くなり相続が発生しました。
    疎遠になったままの為、個人間では解決できないと判断し…

PAGE TOP