遺産相続 2

相談前

相談者Aさんは、ある会社をBさんと共同で経営していました。会社建物はBさんが所有していたところ、Bさんがお亡くなりになったことで、Bさんの子らが、Aさんに会社建物を明け渡せと請求してきたという相談でした。 Aさんは、Bさんが書いた遺言のようなメモを持っており、そこには「死後、会社はAさんに任せる、Bさんのものは全てAさんに差し上げる」といった内容が書かれていました。 Aさんは、このメモがあるので、会社建物は自分が譲り受けたのであり、明け渡す必要はないとの主張でした。

相談後

これらメモは遺言であるとして、家庭裁判所で遺言の検認手続きを行いました。 訴訟においては、メモが遺言として有効かどうかが争われたところ、結果的に遺言としては有効ではないが、Aさんの意思が尊重される形での和解が成立し、Aさんはその後も長期間にわたり会社建物を使って会社運営ができることとなりました。

弁護士からのコメント

本件で問題とされた「メモ」は、遺言書という文字もなく、チラシの裏に殴り書きされたようなもので一見して遺言として有効とは思えないようなものでしたが、当方は、遺言として有効であると主張しました。遺言の有効性が争われる事案は、結果が0か100かというように大きく異なります。当方は、AさんとBさんの関係を示す証拠を相当数出すなど、Bさんの思いとして、Aさんへの建物贈与の意思があったことの立証に努めました。その結果、Bさんの意思は尊重されるべきだとして、本件建物を相当期間使用できるという内容で和解が成立しました。

ほかの事例

  1. 【妻に財産は渡さない!】遺言執行者に弁護士がなることにより故人の…

    高齢結婚をした男性からの依頼でした。結婚した女性が遺産目当てであることが発覚してしまったため、依頼者としては、妻に財産を一切渡したくないという強い意志が芽生えたものの、相続人が妻しかいないため100…

  2. 【老舗製造会社】同族会社の争いに終止符が打たれた事例

    先代から続く老舗の製造会社様からのご相談でした。
    親族複数が取締役となっている会社でしたが、親族間で経営方針が異なり、険悪な状況でした。健全な事業承継をするため、話合いを進めてきましたが、代…

  3. 【遺言書作成/任意後見人】代襲相続をさせたくない姉妹2名のご要望…

    姉妹2人からの遺言の依頼でした。
    2人とも子供がおらず、両親も他界していたため、2人の財産は今後姪っ子と甥っ子が代襲相続をする予定となっていました。
    しかし、生前に姪っ子と甥っ子が家…

  4. 会社の共同経営者の「遺言」の有効性を巡る争い。遺言とは認められな…

    会長Aと社長Bが出版社を共同経営していました。会長Aと社長Bは既に死亡していたのですが、社長Bの娘でこの会社の後継社長として経営にあたっていた相談者からの依頼でした。内容は、会長Aが書いたメモが2つ…

  5. 【依頼者:ビルオーナー/経営者】所有ビルを適正な評価金額(提示額…

    依頼者は長男でした。
    相続問題が発生して兄弟間でもめており、個人間では解決ができなかったためご依頼をいただきました。
    具体的には、法定相続人は兄弟4名。長男と次男のグループと長女と次…

  6. 遺産相続 3

    相談者A子さんは3人兄弟で、兄弟のB男と同居をして面倒をみていましたが、B男が亡くなったことで、B男の相続人(子供)Cさんとの間で遺産を巡るトラブルが発生しました。 争点は、B男が生前にA子さんに…

  7. 【不動産絡みの相続問題/遺産分割】兄弟姉妹で土地の分割割合で争わ…

    独り身の女性(高齢者)がお亡くなりになり、甥や姪ら兄弟4名が相続人となった事案でした。兄弟の内1名が亡くなった女性と同居し日常の面倒をみていたことから、「俺は面倒を見てきたんだし、多くをもらう権利が…

  8. 【相続人調査】先祖代々守ってきた土地の税金対策で弁護士を活用し解…

    先代から代々相続してきた土地に関して相続税対策をお願いしたいとのご相談でした。所有している土地は現在、居住地と借地で区画を分けて依頼者様が管理をしていました。
    今回、街の再開発などで所有する…

PAGE TOP