土地売買契約を巡るトラブル

相談前

ご相談者A氏が、土地を買って建物建築をしようと、B社から土地を買う旨の売買契約を締結したのですが、B社が決済日になって、「やっぱり売りたくない契約は無効である」などと争ってきた事例です。
A氏は、B社と話し合いをしても埒があかないことから、相談に来られました。

相談後

当職は、A氏の代理人となり、直ちにB社に対し、「所有権に基づく移転登記請求訴訟」を提起しました。
また、本件は、B社が土地を第三者に売って財産を隠してしまう可能性がありました。そうなるとA氏は裁判で勝ったとしても、土地も損害賠償金ももらえない事態になる可能性があったので、当該土地について、処分禁止の仮処分」(当該土地の売買も賃貸等も禁止する仮処分)を申立てました。
訴訟では、契約の錯誤無効などが争われましたが、当方の勝訴的な和解で解決しました。

弁護士からのコメント

本件は、契約書に誤記があったり,契約締結に至る双方のやりとりで認識に齟齬があったとして、錯誤無効が争われました。
不動産取引は金額が大きいので、契約交渉の過程を記録したり、契約時には専門家を関与させるなど相慎重に取引をすすめるべきでしょう。

解決事例一覧

  1. 土地トラブル 1

    隣地との境界が争われた事例。訴訟で境界が確定。

  2. 土地トラブル 2

    宅地の前面道路の持ち分に仮登記が残ったままであった事案。仮登記権利者の相続人相手に抹消登記請求をすることで解決。

  3. 立退きを巡るトラブル 1

    ビルの建替のためテナントの退去が必要になった事案。交渉の結果退去が実現。

  4. 立退きを巡るトラブル 2

    飲食店が明渡しを求められた事例。当初呈示額の5倍の立退料で解決。

  5. 土地売買契約を巡るトラブル

    土地の売買契約を締結したのに、決済(移転登記)を拒まれた事例。勝訴的な和解で解決。

  6. 管理費回収

    マンション管理費の長期滞納事案。法的手続きにより弁護士費用含め全額回収。

  7. 漏水トラブル

    漏水により損害が生じたとして、ビルオーナーがテナントから訴えられた事例。ビルオーナーの勝訴で解決。

  8. 任意売却

    ワンルームマンション投資の失敗により、ローン返済ができなくなった事案。

  9. 建築 1(請負工事の範囲)
  10. 建築 2(近隣トラブル)
  11. 建築 3(工事代金の回収)
  12. 建築 4(損害賠償)
  13. 遺産相続 1

    兄弟姉妹で土地の分割割合で争われた事案。調停・訴訟を経て、和解が成立。

  14. 遺産相続 2

    会社の共同経営者の「遺言」の有効性を巡る争い。遺言とは認められなかったが、和解により解決。

  15. 遺産相続 3

    兄弟の死亡後、亡くなった方の子供(姪)から遺留分減殺請求など1500万円の請求を受けた事案。和解により解決。

  16. 交通事故 1(後遺症認定)
  17. 交通事故 2(死亡事故)
  18. 交通事故 3(過失割合)
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